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ハンバーグととんかつ

  • 執筆者の写真: Naomi
    Naomi
  • 6 日前
  • 読了時間: 4分

先日『ゲキジョウタンジョウ』という舞台を見に行った。

戦後の沖縄に劇場を建てるために奮闘した人々の物語。


楽天カードマンでおなじみの川平ジェイさんがストーリーテラーでなんでろうと思ったら、

川平さんのお父さんとおじさんがのお話だった。

川平さんが沖縄の人だということも知らなかったか驚き。

舞台は笑いあり、シリアスな部分もありと、とても面白かった。


うん。舞台は面白い。

好きだなー。


…と思いだしたのは実は最近で実はあまり興味がなかった。


もともと映画やドラマのような映像の作品は好き。

暇なの?と友達に言われるほどたくさんの作品を見ている。


私は役者さんの細かい表情の演技を見るのが好き。

一つ一つの言葉も聞き逃したくない。(配信サービスで見る時には聞き取れなかったら巻き戻すくらい)


なので細かいしぐさや表情がが見れない舞台があまり好きではなかった。

また学生時代に見た舞台がミュージカルだったのでセリフを聞こうと思っても歌い出すし、自分の大事にしているとことが見れないことに苦手意識があった。

もっとも学生時代の遠足的なもので行ったので真面目に見ていたかというと友達と会話半分にみていたからだと思う。


そんな中でも舞台を見てみたいと思ったは藤井監督のエキストラ体験をしてからだ。


至近距離で役者さんの演技を見て圧倒されました。

そこから生の演技に興味を持ち、舞台に観に行くことにした。


運よく当時、三谷幸喜さんの舞台を沖縄でやると言うのでチケットを取って見に行ったのが自分でお金を払った最初の舞台。


オシャレな人生の先輩が多く少し緊張しながら会場に行くと前から8列目のめっちゃいい席。しかもわたの視力は1.5。


最強。

これなら役者さんの顔も見れるかも。


いざ舞台がスタートすると、役者さんの滑舌もいいからセリフは聞き取れてなにも問題もない。


でも映像だったらこの瞬間の顔がよく見れたのになあとか、お客さん笑い声がうるさいと思ってしまった。

なんせ映画も1人で見たい派だから。


舞台やっぱり苦手かも。

なんて思っていたのも束の間、一緒に笑ってる自分がいた。

全体像しか見えないぶん、役者さんの仕草やセリフに集中するし、自分の中の想像力も掻き立てられた。

没頭している自分がいた。


ふと我に戻った時、なんて面白いんだ。と。


そして劇が終わり、初めてのスタンディングオベーション。

感動した。

もちろん劇もすごかったけど、こうやって今見て感動したものを賞賛をする行為。

映画の舞台挨拶なども行ったことがないので私は初めての体験でした。


今まで役者さんから与えてもらってたものを今度は自分たちが感謝の気持ちを表す。最高に素敵な表現だと思った。


これが舞台の醍醐味だと思った。

そして本当にすばらい時間だった。


私は映像と舞台はハンバーグとハンバーガーくらいの違いしかないと思っていた。

でも実際は違った。

ハンバーグとトンカツくらい違った。


同じなのは肉ということだっけ。

材料も違うし作り方も違う。

もちろん味も違う。


だから映像がいい、舞台がいいなんて比較することは違う。


ハンバーグが好きな日もあるしトンカツが好きな日もある。

どっちの方が好きだなんて決めらない。

決める必要がない。

だって両方

おいしいから。


自分の中で一つ世界が広がった。

そこから舞台をちょいちょい見に行っている。

映画と違ってなんだかちょっと緊張する開幕前もなんだか大人になった感じも好き


これからも舞台を見たいし、朗読劇や歌舞伎や能、苦手と思ってたミュージカルも見てみたい。

もしかしたらそれらは角煮かもしれないし、スペヤリブなのかもしれない。

もしかしたら焼き鳥かも?


固定概念の壁をひとつ壊してくれた舞台。

きっとまだまだ壊せる壁はあるはず。

いろいろ経験しに行こう。


なおみ

 
 
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